株式会社 DMC沖縄

50代を前に人生設計を考え直してホテルマンから転向
形のない「企画」を売る仕事に挑戦しています

ー現職にチャレンジしようと思った理由

元々ホテル勤務歴20年で、宿泊現場、予約、レベニューマネージャー、セールスをやってきました。基本的に仕事はホテルしか知りませんでしたが、ロワジールホテル在職中にMICEと出会い、声をかけていただいたので50代を目前にして人生設計を考え直して昨年の4月から現職に転職しました。大きな会社では定年がありますが、DMC沖縄は小さな会社で定年がないため、頭が動く限り働けると思ったからです。

ー入社前後で何かギャップを感じましたか?

ギャップはあまり感じませんでしたが、DMC沖縄は想像を超えた会社でした。例えばDMCのプログラムは、沖縄唯一のユニークなプログラムで、件数を多くこなすというよりも1件1件の仕事が重い。まったく気が抜けない仕事です。また、ホテルは施設や部屋、食事など「形あるモノ」の対価としてお金をいただきますが、ここで売るのはゼロから作る「企画」という形のないもの。協力者がいなければ成り立ちません。

ー所属している会社(部署、チーム)の主な業務についてご説明をお願いします

私は今セールスディレクターという立場にいますが、社員6名と小さい会社なので、仕事の受注、企画書や見積もりなど何でもやっています。細かい部分は企画書だけでは分からないし、実際に現場を見る必要があるので外に出ることも多くオフィスにはほとんどいません。PCとWi-Fi環境さえあればどこでも仕事ができるのがこの仕事の良いところですね。基本的には社長と2人が多いですが、現場が重なると1人で動くこともあります。

ー1日の仕事の流れをお聞かせ下さい

ルーティンはメールチェックだけで、後は必要に応じてその日やるべきことをやります。勤務時間は9時から17時20分ですが、あまり気にしたことはないですね。朝礼などもやったことがありません。

ー働くなかで感じるやりがいと、苦労していることを教えて下さい

やりがいは、自分で企画したことが通って喜んでいただけること。つい先日決まった企画は、100人での凧揚げです。5名で1つ大きな凧を作って恩納村のコミュニティー広場で揚げる予定なので無事成功させたいです。

我々はお客様から直接依頼を受けるわけではなく、旅行会社が間に入っているので、契約後の打ち合わせまではお客様に会うことが出来ません。そのため、いかにお客様の要望を聞き出すかが重要です。

ー将来のキャリアイメージを教えて下さい

将来は第二の徳田を目指しています。徳田はDMC沖縄の代表で、現在沖縄MICE界のトップを走っている人物です。しかしMICEは業界では知られていますが、世間からは知られていないので、MICEの認知度をあげることが今後の課題です。

ー学生へのメッセージ「学生時代にやっておけばよかったこと」

個人的には英語を勉強しておけば良かったと思っています。今はアプリやチャットGPTなど便利なツールが沢山ありますが、英語ができれば将来の選択肢が広がります。

学生には、働き始めたらなかなか行けないので海外や沖縄の離島など色々なところに行っておくことをおすすめします。また、学生時代に友達と遊んでいた人は、卒業してからも繋がることができます。それが人脈となり仕事を広げる際に役に立つこともあります。